のめり込んだ白猫を止めた訳

私が白猫プロジェクト(以下白猫)をはじめたきっかけは、友人からの紹介でした。

それ以前に遊んでいたのは、ギルドに参加し、息吐く暇もないイベント毎に特効カードを引き、

『攻撃する』ボタンを無心でタップして、ユーザー同士でひたすらランキングを競い合う、

所謂ポチポチゲーム。

 

競うことに疲れ果てた私は、ランキングがない・ギルドがない。

ついでに『スタミナに使われる』心配もない。

そして何よりアクションRPGという言葉の魅力に惹かれたのです。

 

はじめて先ず驚いたのは、三頭身ほどの可愛らしい3Dキャラクターが

スマートフォン画面を滑る私の指を追うように縦横無尽にマップを駆け抜ける姿。

タップをすれば攻撃、フリックをすれば回避、長押しからのフリックでは術技だって使います。

 

そして数多く登場するキャラクターには一人ずつ個性があり、

見た目や性能面だけではなくその人となりもまた大きな魅力。

本アプリが掲げるうたい文句通り、指一本で、

まるでコンシューマーのような操作感とストーリーを好きな時に好きなだけ楽しめる

このアプリに私は一瞬でのめり込みました。

 

今は昔の話です。

約1000日近くもの間遊んだ白猫を離れるきっかけは、奇しくも祈念すべき二周年を控えた時期です。

 

白猫のガチャは少々風変わりなシステムで、某アイドル選挙のようにユーザー投票によって排出が決まります。

人気があってランキング上位のキャラクターは何ヶ月も入手チャンスが得られる一方、

不人気キャラクターは登場から僅か一、二ヶ月で消えていく…。

 

一期一会のシステムは斬新で面白みのある一方、危うさも秘めていました。

『一期一会を逃したら、もうキャラクターを入手出来ないのでは?』

『再登場するに決まってるよ!』

このユーザー間でも認識の分かれる問題に、

更に『期間限定』で排出中の既存キャラクターと入れ替わりに登場する限定キャラクターが加わりました。

『限定』の一言にユーザーの射幸心は煽られ、白猫は見事トップセールスの常連アプリに。

 

元々が魅力の高いアプリです。

そうして注目される機会が増えた結果、瞬く間にユーザーも増え、

その危うさに明確な答えを得ないまま遂げた飛躍的な成長は、すぐに陰りをみせました。

 

『限定キャラクター』登場によるインフレの加速。

その速度や如何やというと、初期に3000ダメージで驚かれた攻撃力が今や三億。

火力も回復もバリアも貼れる、なんでも一人で出来るもん。

そんな限定キャラクターが増え、ユーザーが選ぶ常設キャラクターは初登場にして既に『ハズレ』扱い。

それでも白猫には魅力的なキャラクターが大勢いますから、どんなに性能が劣っていても欲しいよ!

そんなユーザーもまた大勢いました。

だって、今を逃したらもう入手出来なくなるかも知れません。

 

少しギスギスし始めた空気の中で、突然浮上したのが復刻ガチャ。

厳密には『入れ替え限定』とは異なるキャラクター達の復刻ですが、はじめての事態にユーザーはざわつきました。

もしかして、欲しかったあのキャラクターが復刻するかも?

あの『限定』も!?

 

一方で、不満を訴えるユーザーもいます。

復刻するならあんなに無理に課金しなかったのに…。

『限定』は所持者が少ないからよかったのに!

 

復刻を歓迎する声、反対する声。

一見相容れない双方ですが、よく聞くと復刻宣言をされたガチャそのものではなく、

どちらも現時点で対象ではない『限定キャラクター』を絡めた希望と憶測で対立しているようでした。

 

私はといえば、この騒ぎならいずれきちんとした説明がされるだろうから、それを聞いてからだな。

欲しくて出なくて、泣く泣く諦めたキャラクターはいましたが、

その時のお財布状況とよく相談をし、一期一会も楽しみの内だと割り切っていたのでその程度の気持ちでした。

ただ、復刻対象の説明が聞きたいなと思ったことを覚えています。

私が欲しかったキャラクターは対象になるのかな?と。

 

そんな、ユーザー間にまで衝突を生んだ大炎上の復刻宣言からたった一夜。

治まらない騒動を鎮めるために、早くも運営が口を開きました。

「過去に登場したキャラクターの復刻はもうしません。今後登場するキャラクターも、復刻はしません」。

こうして何一つ説明のないまま、勝手に復刻宣言から勝手に復刻しません宣言は、勝手に幕を閉じたのです。

 

全部復刻を反対したユーザーのせい。そんな印象だけを残して。

 

これを皮切りにキャラクター間の格差(インフレ)は益々広がり、

また私の中でも運営への不信感が芽生え、私にとっての白猫の『終わり』がはじまりました。

 

私は今でも、白猫プロジェクトが持つゲーム性。

その根っこは、数あるスマートフォンアプリの中でも屈指のものだと思っています。

それ故に失望しながらもずるずると続け、その度に運営との温度差の開きを痛感させられました。

 

辞めた今となって思うことは、ゲームを、キャラクターを大切にしてくれない運営は、

ユーザーも大切にしてはくれないよ。

そして、開発と運営は違うんだよ。

そして、ご利用は計画的にね。

ということです。

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